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BBC
■[大量破壊兵器]「検証すべき『読売情報』の深刻な欠陥」

 またまたつっこみどころ満載のコラムを読売が臆面もなく報じた。

 曰くいきなり「イラク戦争の正当性まで否定するものではないだろう」とだ。

 読売がこんなものだとわかっていたら、それこそ、このコラムも、にわとりがコケコッコーと鳴いて、犬がワンワン吼えるのと同じ程度の響きにしか聞こえないわけで、ここでは逐次つっこむことはしないが、クルドに対する化学兵器使用の後にラムズフェルドがサダムのもとを訪れがっちり握手したことや、核兵器や生物兵器の材料を提供していたのはアメリカであること、そして査察拒否騒動には査察官スパイ騒動があって、イラク開戦前には査察無条件受け入れを表明し、イラクの国連提出書類の大量廃棄をアメリカが行ったことを付け加えておこう。
 
 読売のつまみぐいの癖は直っていないようだ。

 かつて読売はパウエルの大嘘演説や移動化学工場なるものについて喜び勇んで報じていた。そして浮き輪のように投げられた新たなブッシュ、ブレアの嘘に読売がそ知らぬ顔でしがみついたというわけだ。しかし、真のインテリジェンスの問題はブッシュ、ブレアにある。学生論文をまま引用しながら、今さら、誤りだとは知らなかったとは笑わせるではないか。チェイニーがイラク開戦前夜CIAにせっせと通っていたのは何なのだ。

 読売がこうしたことを知らなかったとでも言うのだろうか。小泉は、パウエルの大嘘演説後から、各国にしきりにイラク開戦賛成の働きかけをしていた。

 読売が「政府広報」ではなく「報道機関」を名乗り、国民に情報を提供する責務を全うするという大義を看板に掲げて商売をするとしたら、少なくともかつて大量破壊兵器の嘘をしきりに喧伝したという過去の罪を隠蔽し、すべてサダムのせいにするのではなく、報道機関としての「欠陥」について直視し、これまでの誤りを公式に謝罪、反省すべきだ。

 読売は謝罪でも反省でもなく、日本の多くの論者同様、大義云々などより、イラクの復興が先だ、という言い方で、小泉の嘘や欺瞞、自らの過去の報道から国民の視線をそらすよう巧妙に誘導しているが、我々は今だからこそ、イラクを破壊するに至った「大義」なるものについて、追求の手綱を緩めるのではなく、きちんと見直さなくてはならない。その際には読売も見直し対象となることは言うまでもない。我々は放火魔一味の言い逃れに耳を貸すべきではないのだ。


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Time2004-07-19 18:09:12
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