

イスラエル分離壁は「違法」 国際司法裁が言い渡し
http://www.asahi.com/international/update/0709/006.html
イスラエルがヨルダン川西岸パレスチナ占領地で建設を進めている分離壁について、国際司法裁判所(オランダ・ハーグ、ICJ)は9日、「占領地での分離壁建設は違法にあたり、中止・撤去すべきだ」との勧告的意見を言い渡した。パレスチナ人に対する補償措置も求めるなど、イスラエル側の「全面敗訴」といえる内容だ。
勧告的意見に法的拘束力はなく、イスラエル政府は勧告を拒否する姿勢を示した。しかし、イスラエル批判の国際世論が一層強まるのは確実だ。パレスチナ自治政府のアラファト議長は「パレスチナ民衆と世界中の自由な人々にとっての勝利だ」と歓迎した。
勧告的意見はまず、「市民を守る手段は国際法に合致しなければならない」とし、「テロからの自衛権」を主張するイスラエル側の言い分を退けた。壁建設によりパレスチナ住民の通行が妨げられ、家屋の破壊も起きているとして、「東エルサレムを含む占領地域内での壁の建設は国際法違反」と判断した。
その上でパレスチナ住民の人権を回復するために分離壁の建設中止と撤去を求めたほか、イスラエルは破壊、没収された財産・土地の返還や損失補償を行う義務があるとの判断を示した。15人の裁判官のうち米国人1人を除く14人が違法判断を支持した。
国連総会は03年12月、分離壁を国際法上どう取り扱うかについて勧告的意見を出すようICJに求める決議を採択、ICJは今年2月から審理を続けていた。
(07/10 01:12)
Tear down Israel's illegal barrier, says World Court
http://news.independent.co.uk/world/middle_east/story.jsp?story=539804
そもそもイスラエルは分離壁建設をテロ防止、治安上の理由としているが、壁はグリーンラインを超えたパレスチナ領土内に進められているのである。

この点をよく考えてみてほしい。
ハーグのこの判決を受けてEUは圧力を強めている。
ヨーロッパとアメリカで態度に大きな差が見られるという点では開戦前から今に続くイラク戦争に類似する。
この分離壁ではアメリカ人裁判官1名対その他裁判官14名で違法となり、撤去の勧告がなされたわけだが、このことを考えれば、ヨーロッパ対アメリカ、イスラエルではなく、「国際社会」対アメリカ、イスラエルと言えるだろう。
アメリカはかつて、「ならずもの国家」と言う言葉を持ち出していた。国際法を軽視、遵守しない国家。そしてそれを支持する国家。その「ならずもの国家」の構図がまさにここで見られる。
大義が極めて脆弱で、詭弁と嘘の上に成り立つという点ではイラク戦争のそれと変わらない。
とはいえイスラエル国内も実は一枚岩というわけではない。下はハーレツ紙。
Let's dismantle the fence
http://www.haaretz.com/hasen/spages/448224.html
gush-shalom.orgとて、運営しているのはイスラエル人である。(最近でも分離壁反対の平和デモ隊に警察が攻撃を加えている。こうしたことはニュースにはなりにくい。)
おそらくこうした主張をする彼らは、イスラエル国内においてはテロリストの味方とでも批判されているのだろうが、果たしてそうなのだろうか。シャロンが窮地に陥ると決まって発生するいかがわしいテロを持ち出すまでもなく、テロによって政策が合理化されるという点では、シャロンの方がはるかにテロを味方にしているように思えてならない。

テロはシャロンにとって何よりの活力の源なのだ。
そしてこうしたことがイスラエルではなく、石油のあるアラブ国家で起きていることだとしたら、アメリカはとうの昔に大量の爆弾を投下し、兵士を送り込んでいたに違いない。
こうした不正義やダブルスタンダードを許すかどうかはつまるところ国際裁判所ではなく、我々の判断にかかっている。
関連
■ドイツ紙世論調査:イスラエル、ナチスに類似 57%
http://counternews.blogtribe.org/entry-6ce167189090d57bd87495c4bb6c2f2e.html
■シャロン邸前でアパルトヘイト・ウォール反対デモ

http://counternews.blogtribe.org/entry-25c23948a7c6c1c4532b89c0bfad5ff9.html
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